FM-Hi 2017年03月 花粉症諸々 熊猫堂薬局 シノアバランスを考える

◆FM-Hi: 花粉症諸々
2017年3月01日放送分

【春だから】
 春が近づいてくると、辛い人が増えます。仕方ありません。ここは花粉大国静岡(勝手にそう呼んでます)です。この時期に、通勤途中に静岡の山々を眺めると、ワッサワッサと土煙のような黄ばんだものが、木々の上に舞っている風景は、CMで見受けるロートの目薬のそれと遜色ないものです。

 東京から新幹線に乗り、静岡駅のホームに降り立った瞬間から花粉症の症状のオンパレードが始まるという話をよく聞きます。サッカー大国がイマイチ説得力無くなってきた今、キャッチフレーズを変える時期なのかもという気もしてきました。(いやいや、エスパルスは一年J1を休学しててJ2留学してたけど、今年から復学というタイミングに水を差してはいけません。失礼しました。)

 たかが花粉がこれ程人体に悪さをするとは、高度経済成長期に誰が予想したでしょう。思えば、花粉症という言葉を聞いたのは、読売巨人軍の江川投手がそれに罹っており、マウンド上での不調時に花粉症が原因と言われた辺りの時期です。江川のような繊細で神経質な人が罹るものだから、自分はならないだろうと思っていましたが、次々と花粉症患者が増える事態に至って、なぜか流行に乗り遅れるなみたいな雰囲気が流れていた時もあったように感じます。

 花粉症と云えど舐めて掛かると痛い目に遭います。ひどい症状になると、涙液が分泌されず、目が乾き、ホコリやゴミが眼球にくっ付いてしまう程の辛い事態になる方もいます。これ恐いですよね。普段感謝しないけど、出なくなって分かる涙液様さまです。期間中目薬ばかりつけて、潤していないといけないのですから。重症だと家から一歩も出れなくなる方も見受けられます。

 花粉症はカゼ似た部分があります。上半身を中心に症状が起こり、尚且ついろんな症状がくるくる変化して現われる点です。発熱こそあまりみられませんが(みられる方もいます)、長期に渡り症状がつづくのがカゼより厄介な点です。

 「花粉症に効く」と直接謳われている漢方薬はありませんが、鼻炎や鼻詰まり、痒みなどの症状それぞれの改善に使われる漢方薬はいろいろあります。風邪薬もこれらの漢方薬の一つで漢方薬に応用して使われています。

【対処方法その①】:たとえば小青龍湯(しょうせいりゅうとう)、桂枝湯(けいしとう)、葛根湯(かっこんとう)。三者ともに冷えを訴えるカゼに頻用されるという括りで仲間といえます。それぞれ薄い大量の鼻水が流れ落ちる状態、薄ら寒いけど汗は掻いている状態、首や肩凝りを伴う汗を掻けていない状態というように特徴があります。花粉症ではクシャミ・鼻水に用いられる事が多い。朝方起こり易い症状ですね。花粉症のシーズン初期に多いのも特徴。

【対処方法その②】:すこしシーズンが進むと目の痒みや色つきの鼻汁などが見られ始める。これにはクールダウンさせる漢方薬が使われます。ハッカやペパーミント、菊の花(杭菊花という静岡県と友好提携を結ぶ、中国の浙江省の杭州で採れる杭菊花というものが食用や薬用として使われ、日本での菊の花とは少々種類を異にします)などクールダウンさせるものは、熱を鎮めるのに役立ちます。

 このクールダウンとか温めるという概念が日本では乏しく、認知されていないのが惜しいと感じます。クールダウンといえば冷たい水を飲んだり、つめたいシャワーを浴びたりというイメージをお持ちになる方もいます。しかし、それはやり過ぎです。

 中国では、食べ物にしろ、生薬にしろ「温めるモノ」か「冷やすモノ」かどちらなの?という概念が重要視されます。緑茶は冷やすけど、紅茶は温めるといった具合に。たとえ、温かい状態のお茶として提供されても緑茶は「冷やすお茶」として認識されます。冷やすモノは炎症を鎮めたり、火照りを落ち着かせたりする一方、温めるモノは痒みを助長させたり、腫れやのぼせを促すと考えられます。

 その為、患部が痒みや赤く腫れがみられる症状には「冷やすモノ」を用いるのです。打撲して熱を帯び炎症を起こしている部位に、スーっとした冷湿布を貼る概念と同じです。

【対処方法その③】:詰まるものは動かせ。鼻づまりなどの詰まり対策には、芳香性の香りが強い生薬やお茶などで、気の滞りを動かします。また浮腫みなどで体液が停滞してるなら、
・食事などにも気を付け食べ過ぎない、
・水分摂り過ぎない(特に冷たいもの)、
・消化の悪いものの摂取を控える
といった食事の注意と
・肩凝りの改善に努めると良いでしょう。

【対策方法その④】:予防します。黄耆(オウギ)という生薬が皮膚や粘膜などの部位において、外から入ってくる外敵をブロックする働きをしてくれます。この黄耆パワーを利用して、外敵に対するディフェンス力を高めます。カゼを引き易い虚弱体質の人の体質改善にオウギが使われます。黄耆製剤を朝方や寝る前に摂取するのも良い方法と思います。クシャミや鼻水などの症状が出る前に行う方法です。



⇒■FMHi「くまねこどう?」の音声

67.jpgこの姿勢を朝まで保ったらコリコり




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◆2014年08月 アトピー性皮膚炎①
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◆2014年10月 不妊症①
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◆2015年11月 風邪ひき易い
◆2015年11月 風邪ひき易い
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◆2016年11月 11月:秋の疲れ [ch0]
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◆2017年02月 寒いとお腹もおかしくなる
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